便秘になりやすい食べ物 徹底解説

「水分しっかり摂ってるし、食物繊維もヨーグルトも気にして食べてる。なのに、なんで出ないの‥?」そんなふうに思ったこと、ないですか?

実はそれ、一見すると健康に良さそうな食べ物が、逆にあなたの腸を詰まらせてるかもしれません。

便秘の原因は、

  • 食物繊維不足
  • 運動不足
  • ストレス

などがよく知られていますが

意外と見落とされがちなのが「食べ物の選び方」と「体質との相性」

例えば、朝に冷たいサラダとヨーグルトを食べて「ヘルシー♪」と思ってたら‥

アーユルヴェーダ的には腸をキュッと冷やして、腸の動きにブレーキをかけていることもあるんです。

このブログでは、

  • ヘルシーでも便秘を引き起こしやすい食べ物
  • 腸が重だるくなる「NGな食べ方習慣」
  • 便秘になりにくい食材と改善ポイント

を解説していきますね。

「便秘=体質だから」と諦める前に、毎日口にしている食べ物を見直してみませんか?

便秘の仕組みとアーマ(未消化物)の関係

便秘と一言でいっても、原因は様々。

現代医学では、

  • 食物繊維や水分不足
  • 腸の動きの低下
  • ストレスによる自律神経の乱れ

などが要因とされています。

けれど、アーユルヴェーダではもう一歩踏み込んで、「消化力の低下」が便秘の根本原因と考えられています。

消化力(アグニ)が弱まると体にゴミが溜まる

アーユルヴェーダで「アグニ(消化の火)」は、食べたものを栄養としてしっかり消化・吸収・排泄するパワーのこと。

この消化力が弱くなると、食べたものが消化されず体の中に”未消化物”として残ってしまうんです。

これが「アーマ」と呼ばれる毒素や老廃物のこと。

アーマが増えると

  • 腸内に老廃物が停滞
  • 便が重く、乾燥して固くなる
  • 腸がスムーズに動かなくなる

という悪循環に陥ります。

結果として、「出したくても出せない」「出てもスッキリしない」という便秘体質に。

アーマ(未消化物)が溜まるとこんな症状が‥

便秘以外にも

  • 体が重だるい
  • 肌あれやくすみが起こる
  • 舌苔が溜まる
  • 食欲がなくなる

などの様々な不調が起こります。

つまり、出ないのは単なる腸の問題ではなく”体に老廃物が溜まってるよ〜”というSOSのサイン。

便秘になりやすい要注意な食べ物!

「体に良さそう」「腸にいいって聞いた」と信じていた食べ物が、実は便秘を招いていたってこと、意外と多いんですよ。

ここから、便秘体質の人が特に注意したい食べ物をご紹介します。

精製された炭水化物(パン・パスタなど)

見た目は白くフワフワ。でも栄養も食物繊維もスカスカ。精製された小麦はアーユルヴェーダでは消化に重い食べ物。特に、朝パン派の人は要注意。
冷たい飲み物+パンの組み合わせは、アーユルヴェーダ的にも腸を冷やし、アグニを弱めるNGセット。

冷たい・冷蔵された食べ物(ヨーグルト・アイスコーヒー・生サラダ)

「腸活にはヨーグルト」と思って毎日食べている人、冷たいままで食べていませんか?

アーユルヴェーダでは、冷たい食事は消化力(アグニ)を弱めるとされています。その結果、きちんと食べ物が消化されずに未消化物(アーマ)として便秘の原因に。

  • ヨーグルトは室温に戻す
  • サラダは蒸し野菜、温野菜に

動物性タンパク質のとりすぎ

もちろんタンパク質は体に必要な栄養素。過剰になると消化に時間がかかり腸にとっては負担に。

特に赤みの肉やチーズは消化に重くて、未消化物になりやすい。

砂糖・スイーツ・お菓子(ケーキ・チョコ・スナックなど)

言わずとしれた腸悪化メーカー。糖分は悪玉菌のエサとなり腸内環境バランスを崩します。また、スイーツは体を冷やしやすいものが多く腸の動きを鈍らせて便秘を悪化させる要因にも。ついつい、ストレスで甘いものに手が伸びるって時にこそ白湯やハーブティーを飲んでみて。

小麦製品(グルテン含有:パン・うどん・パスタなど)

グルテンは腸の壁にへばりつきやすく、腸の炎症やアレルギーを引き起こします。

特に敏感な体質や、便秘・肌荒れが慢性的な人は、一度グルテンを抜いてみると腸の状態が変わることも。

生野菜サラダ

「サラダをたくさん食べているのに出ない」という人は多いです。

実はこれ”腸を冷やして乾燥させている”状態かも。特に冷蔵庫から出したてのサラダはヴァータ(風のエネルギー)を乱してガスや便秘を引き起こします。

生で食べるときは

  • 常温に戻す
  • スパイスやオイルを加える
  • 温かい飲み物やスープと一緒に

など工夫してみて。

便秘体質の人が避けたい食べ方・習慣

便秘を改善したかったら、「何を食べるか」より「どう食べるか・どう過ごすか」が超重要。

毎日のちょっとしたクセが、腸の動きを止めてしまってるかも。

ここでは、便秘体質の人が避けたいNG習慣をご紹介します。

朝食を抜く

「時間ないからコーヒーだけ」

「朝食べるとお腹張るから朝食いらない」

これ便秘まっしぐらの習慣‥

朝食は”腸を動かすスイッチ”の役割。朝食べないと、腸が勘違いして動きがストップ。

消化にいいもの白湯でもいいので、朝は口に入れて腸を目覚めさせましょう。

早食い・ながら食い

スマホ片手に、テレビを見ながら、5分で完食‥

これ消化力(アグニ)を弱めて、アーマを溜めるNG行為。食べることに集中せず、よく噛まないまま飲み込むと胃腸は消化の準備ができないまま働くことになって未消化物(アーマ)を生み出します。

30回噛むだけでも消化も排泄もスムーズに◎

食後の冷たい飲み物

「食後はアイスコーヒーでスッキリ」

これ腸には地獄‥アーユルヴェーダでは食後に冷たい飲み物は消化の火を一気に消してしまうと考えます。食後こそ、常温の水や白湯を。

就寝前の夜食や暴飲暴食

夜遅くまで食べていると、腸が本来休む時間に働き続けることになり排泄機能が落ちてしまいます。

夜寝る前の、食事、お酒、お菓子が続くと翌朝の便通は遠のきますよ。夜はなるべく軽く、20以降は食べないようのすると◎

トイレに行きたいのに我慢する

「忙しくて」「出先だから」と我慢していると、腸が鈍感になってしまいます。排便のリズムは一度崩れると、体が排泄しないのが普通と覚えてしまうので、便秘が慢性化しやすくなります。

便意が最優先。タイミングを逃さないのが快便への鍵。

便秘体質をつくらないための食べ方&おすすめ食材

便秘解消のために重要なのは「腸にいい」という食材を摂るのではなく、その人の体質にあった食べ方をすること。

ここでは、腸が本来のリズムを取り戻すための食べ方と、おすすめ食材をご紹介します。

温かく消化しやすい食事を基本に

アーユルヴェーダでは、便秘の多くがヴァータ(風のエネルギー)が乱れることで起こります。

そのため「冷たい・乾いた・硬い食べ物」はNG。

便秘体質の人は、

  • 温かいスープや煮込み料理
  • 柔らかく炊いたごはんやお粥
  • スパイス入りの野菜スープ

など内臓を温める食事が腸にいいです。

ギーやオイルで潤す

腸が乾いていると、便がカサカサに。

そんな時は、良質なな油をしっかり摂ることがポイント。

  • ギー(澄ましバター)
  • 良質なオリーブオイルやえごま油
  • アボカドなどの腸に優しい油

は腸内の潤滑剤となってコロコロ便がスルッと出やすくなります。

アーユルヴェーダで、ギーは最高の薬といわれてる。白湯に小さじ1杯のギーを入れると便秘ケアにいい飲み物に。

スパイスを味方にする

腸が冷えて動きが悪いときは、スパイスで消化に火をつけましょう。

おすすめは

  • クミン(腸を活性)
  • フェンネル(ガス・むくみの改善)
  • ジンジャー(冷え対策)
  • ターメリック(抗炎症・毒素排出)

スープや白湯、炒め物に少しプラスするだけで腸が元気になります。

白湯習慣で朝から毒出しスイッチON

朝の白湯はアーユルヴェーダで基本。寝ている間に溜まった体の毒素を優しく流してくれます。

朝の1杯、それだけで排便を促すスイッチが入ります。

腸を冷やさない野菜の摂り方をする

生野菜サラダではなく

  • 温野菜
  • 野菜スープ
  • スパイスで軽く炒める

が便秘体質の人におすすめ。

食物繊維は量ではなく、質と調理法で選びましょう。

腸が変わればこころも体も軽くなる

便秘といえば、「水分不足」や「運動不足」が原因と思われがちですが、実は毎日口にしている食べ物や食べ方が影響していることが多いです。

冷たいサラダやヨーグルト、フワフワのパン。

一見ヘルシーでも、体質や消化力に合っていなければ腸の動きにブレーキがかかります。

アーユルヴェーダでは、「何を食べるか」より、「きちんと消化できるか」を重視します。

だからこそ、

  • 温かくて消化のいい食事
  • ギーやスパイスで腸を整える
  • 白湯でデトックス

といった小さない習慣が、便秘体質を根本から変える力になります。

「出ない」が当たり前になっている方へ。

毎日の食べ方選び方を変えると、便秘はもちろん、肌・気分・代謝までかわります。

腸が変われば人生が軽くなる。

今日から、体が喜ぶ選択をしていきましょう。

溝口さゆりのイメージ
Owner&therapist
溝口さゆり
このサロンで、一人でも多くの女性のドーシャ(体質)が整って、ハリ艶のあるお肌が維持されて、内も外も美しく。今も10年後も毎日happyで暮らせますように丁寧にサポートさせていただきます。
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